静岡新聞E型肝炎  
平成16年(2004年)11月29日
  豚内蔵食べE型肝炎 北海道
6人感染、1人死亡.

流通食品で初のケース
生焼けが原因か
. 北海道北見市内の焼き肉店で豚の内臓などを食べた六人がE型肝炎ウイルス(HEV) に集団感染した疑いがあり、このうち男性一人が劇症肝炎で死亡していたことが28 日、厚生労働省と北海道庁の調査で分かった。
HEVは熱に弱く、加熱調理すれば感染を防げるが、豚の内臓などが生焼けで感染し た可能性がある。これまで野生のシカやイノシシの生肉を食べて感染した例はある が、流通食晶が原因と確認されたケースはなく北海道庁が感染源特定を急いでいる。
厚生省や道庁によると、お盆で集まった親せきの計13人が8月中旬、焼き肉店で 会食。うち60代の男性1人が9月下勾に劇症肝炎を発症し、10月に入って死亡。皿液 検査でE型肝炎と診断された。
その後の道庁などの調査で、男性の息子の皿液からHEVが検出されたほか、 4人の皿液からも'感染歴があるこどを示す抗体が見つかった。
息子は9月に献皿しておリ、輸皿を受けたリンパ腫の.男性患者もHEVに感染していた。
道庁は焼き肉店の食事が感染源となった可能性があるとみて、来店したほかの客の 健康調査など進めている。
豚は大半が幼い時期にHEV感染し、出荷時期までにほぼ ウイルスは消失するといわれているが、レバーなど内臓には残りやすい 過去に北海道の市販豚レバーから検等た、の報告もある。

E型肝炎
ウィルス性肝炎で汚染された食べ物や水などを通じて感染する。
潜伏期聞は数週間 と長く、症状は発熱や吐き気など。感染は一過性で発症しない人も多いが、まれに 劇症肝炎に移行する。
2003年・に鳥取県でイノシシの肝臓を生で食べた男性2人が 発症、うち1人が死亡した例や、野生ジカの肉の刺し身を食べた兵庫県内の男性4人 が発症した例がある。輸血による感染例も報告されている。
「ルート断定できず」 地元保健所公表せず
北海道北見市内の焼き肉店の客6人が、豚のレバーからE型肝炎ウイルス(HEV)に感染 した疑いがあることについて、北見保健所は十月一日に病院から報告を受けた。
しかし、「調査中で、感染ルートと断定できない」として公表しなかった。
同保健所によると、同月1日、管内の病院から「9月下旬に来院した60歳代の男 性からE型肝炎ウイルスが検出された」と報告を受けた。
同月中司ごろ、男性は死亡。その後、厚生労働省から北海道庁経由で感染ルート調 査の指示があった。
同保健所は食事や海外渡航歴などから感染ルートの調査を進め ているが、「公表については協議しなかった」という
同保健所の石田明所長は「どの時点で発表するかは難しい」としている。

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